投資信託

【初心者向け】投資信託は危険!?メリットとリスク、おすすめの購入方法

資産運用について勉強するためにYoutubeや記事を見ていると「投資信託」という言葉を見かける方も少なくないでしょう。

「投資信託はオススメ」という意見がある一方で、「投資信託は危険」「投資信託は儲からない」という記事も存在するため、どちらの意見を信じて良いのか判断できないと思います。

どちらの意見も正しいというのが結論ですが、なぜどちらも正しいのかを知るためには、投資信託という金融商品について理解する必要があります。

それを踏まえ、この記事では以下の内容に沿って投資信託についてご紹介します。

  • 概要
  • メリット
  • リスク
  • オススメ購入方法

投資信託とは

つみたてちゃん
つみたてちゃん
投資信託ってよく聞くけど、どういうものなの?

アラサーマン
アラサーマン
プロが代わりに資産を運用してくれる金融商品だよ!

まずは投資信託とはどのような金融商品なのか、ご紹介します。

一般社団法人 投資信託協会によると、投資信託とは以下の通りです。

「投資信託(ファンド)」とは、一言でいえば「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」です。
「集めた資金をどのような対象に投資するか」は、投資信託ごとの運用方針に基づき専門家が行います。

(※)”一般社団法人 投資信託協会”そもそも投資信託とは?.
https://www.toushin.or.jp/investmenttrust/,(参照 2021-05-02)

なお投資信託に組み入れる商品は株式や債権など、価格の変動を伴うものです。

そのため運用がうまくいって利益を得られることもあれば、投資がうまくいかずに損失を被り、損してしまうこともありますので注意が必要です。

つみたてちゃん
つみたてちゃん
投資信託って損することもあるんだね。

アラサーマン
アラサーマン
その通り!投資信託は元本の保証はされていないから、「元本保証」を謳っている投資信託を見つけたら、詐欺である可能性が高いから注意が必要だよ!

投資信託の基準価格とは

つみたてちゃん
つみたてちゃん
投資信託っていろんな商品を購入しているんでしょ?価格ってどうやって決めているの?

アラサーマン
アラサーマン
「基準価格」と呼ばれる投資信託1口あたりの価格を算出しているよ!

投資信託の価格のことを「基準価格」と言います。

基準価格とは投資信託1口あたりの価格のことで、以下の式で算出されます。

純総資産額(※1) ÷ 総口数(※2) = 基準価格

また、リアルタイムで価格情報を取得できる株式やETFとは違い、投資信託の基準価格は1日に1度だけ公表されます。

基準価格の公表は、当日の投資信託取引を締め切った後に行われるため、購入は当日の基準価格がわからない状態で行われます。

これはすでに投資信託を保有している方の利益を守るための措置として採用されており、このような方式を「ブラインド方式」といいます。

(※1)純資産総額:保有資産の時価の合計金額
(※2)口数:投資信託の取引単位

投資信託のメリット

つみたてちゃん
つみたてちゃん
投資信託ってどんなメリットがあるの?

アラサーマン
アラサーマン
メリットを3つ紹介するね!

専門家が運用してくれる

「投資信託とは」でもご紹介しましたが、投資信託は専門家が資産運用を代行してくれます。

株式や債権などの金融商品に投資をする場合、
・その商品とはどんなものか?
・その企業の業績はどうか?
・リスクはどのように分散したら良いか?
などを調査・検討する必要がありますが、資産運用を始めたばかりでは、非常に難しく感じるでしょう。

これらを代行してくれる投資信託は、初心者の方にとってメリットのひとつだと言えます。

分散投資できる

投資の世界には「卵は一つのカゴに盛るな」という格言があります。

これはそのカゴを落とした場合、全ての卵が割れてしまうが、複数のカゴに分けておくことで、そのうち一つの籠を落としたとしても、他の籠の卵は無事であるということを表しています。

これを投資の話に置き換えると、1つの銘柄に資産を集中投資すると、その銘柄の価格が下落した際に資産が大きく減ることとなるが、複数の銘柄に分散しておくことで、そのうち1つの銘柄が暴落したとしても他の銘柄は影響を受けず、資産が大きく減ることはない、ということを表します。

投資信託は1つの金融商品を購入しているように感じますが、実際は投資家から集めた資金を使って様々な金融商品を購入し運用しているため、分散投資されていることとなります。

投資信託を購入することで分散投資できることは、初心者の方にはメリットと言えるでしょう。

少額から購入できる

国内株式は基本的に100株単位で取引されているため、購入したい場合、ある程度まとまった資金が必要となります。

また海外株式は1株単位から購入できますが、数千円~数万円程度の資金が必要となります。

一方投資信託は数百円から購入できるものもあり、例えば楽天証券で買付ランキング1位の「eMAXISSlim米国株式」は100円から購入することができます。

少額からでも購入できることは、大きなメリットだと言えるでしょう。

投資信託のリスク

つみたてちゃん
つみたてちゃん
投資信託にもデメリットってあるの?

アラサーマン
アラサーマン
もちろんあるよ!メリット同様デメリットを3つ紹介するね!

投資信託を検討しているとメリットばかりに目がいきがちですが、投資である以上はリスクを伴います。

ここで言うリスクとは、主に基準価格が下落することにより元本割れすることを指しますが、基準価格に影響を与える要因として、どのようなものがあるのでしょうか?

ここでは3つの要因をご紹介します。

価格変動リスク

1つ目は価格変動です。

投資信託では株式や債権などの金融商品を利用して資産運用を行います。

そのため、これらの金融商品の価格が下落した場合、基準価格に影響を与えることがあります。

例えば2020年3月に新型コロナウイルスの影響により、多くの株価が大幅に下落しましたが、それらの株式を組み入れている投資信託もその影響を受ける結果となりました。

企業の業績や国内外の政治・経済情勢などによっては基準価格が下落する可能性があるため注意が必要です。

為替変動リスク

2つ目は為替変動です。

これは主に海外株式で運用する投資信託が対象となります。

外国為替に関するニュースで「円高」「円安」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。

円高とは、円の価値が他の通貨に対して高い状態のことを表します。

また円安とは、円の価値が他の通貨に対して低い状態のことを表します。

例えば1ドル=100円の時と、1ドル=80円の時を比較します。

これを言い換えると、1ドルを100円で買える状態と、1ドルを80円で買える状態といえます。

円の価値が高い場合ドルを安く購入できるため、
1ドル=80円:円高
1ドル=100円:円安
となります。

海外株式で構成されてる投資信託を購入する場合、外国通貨建てで投資をすることになるため、為替変動による影響を受けることとなります。

一般的には、円高になると基準価格にマイナスの、円安になると基準価格にプラスの影響があるとされているため、理解しておくと良いでしょう。

信用リスク

3つ目は信用リスクです。

信用リスクのことをデフォルトリスクとも言います。

株式や債権におけるリスクのひとつに、発行元の国や企業が財政難・経営不振におちいるなどの理由で、あらかじめ定められた条件で元本や利息の支払いが滞ったり、できなくなる可能性のことを表します。

仮に支払いが滞る、できないなどの状況に陥った場合、当然組み入れている投資信託も影響を受けるため、認識しておくと良いでしょう。

投資信託を購入する場所

つみたてちゃん
つみたてちゃん
投資信託を購入はどこで購入したらいいの?

アラサーマン
アラサーマン
ネット証券で購入するといいよ!ちなみに購入する際は、非課税口座の利用がオススメだよ!

投資信託は、銀行や証券会社などで取り扱いがあります。

その中でおすすめはネット証券会社で取り扱いがある投資信託です。

オススメする最大の理由は手数料にあります。

前提知識として、資産運用は一般的に年率4~5%で運用できれば良いとされています。(※ここ重要です)

投資信託は儲からないという話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?

これは、ある意味正しいと言えます。

実店舗を持つ銀行や証券会社の窓口でおすすめされる投資信託は、手数料が1~2%に設定されていることがあります。

つまり、資産運用で目標とする年率4~5%のうち、約半分を手数料として回収されてしまうというわけです。

結果手元に残るのは2%程度なので、「儲からない」と言われることにも肯けます。

一方楽天証券やSBI証券など、ネット証券会社で提供されている投資信託の手数料は非常に安く、例えば楽天証券で購入可能な「eMAXISSlim米国株式」の場合、手数料は0.0968%となっています。

このように、実店舗を持つ投資信託とネット証券会社が提供する投資信託では、手数料が大きく異なります。

一口に「投資信託」といっても、購入する場所を間違えると運用結果に大きな差が生じてしまいますので、注意が必要です。

また投資信託を購入する際は、NISAやつみたてNISAと言った非課税口座を利用することをおすすめします。

株式や投資信託では、売却によって発生した利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。

しかし、非課税口座(NISA、つみたてNISA口座)を利用して購入した場合、これらの金融商品から得られる利益は課税対象外となります。

例えば1000万円の利益が発生した場合、非課税口座を利用することで本来税金として徴収される約200万円(約20%分)が手元に残ることとなります。

利益額によっては手元に残る金額も非常に大きなものとなりますので、投資信託の購入したいと考えている方は、合わせて検討すると良いでしょう。

まとめ

この記事では投資信託について、概要とメリット・リスク、おすすめの購入方法をご紹介しました。

投資信託は資産運用の専門家が運用してくれるサービス(金融商品)なので、投資を始めたばかりの方にとっては非常に良いサービスだと言えるでしょう。

また手数料という観点から、投資信託はネット証券会社が提供するものがオススメであると紹介しました。

僕自身、楽天証券のつみたてNISA口座でeMAXISSLIM米国株式を定期購入していますので、気になる方は参考にしてください。

※オススメの証券会社についてはこちらの記事で紹介していますので、ご参照ください。
【初心者向け】おすすめ証券会社3社をご紹介!

なお今回詳しく紹介していいませんが、投資信託には詐欺まがいの商品も存在します。

「絶対儲かる」「元本保証」などの謳い文句が使われている投資信託は詐欺である可能性が高いので、購入しないことをオススメします。